イグアスの滝、アルゼンチン側から観るかブラジル側から観るか

ブラジル

背景知識:世界最大の滝、イグアス

イグアスの滝(Iguazú Falls)は、世界最大級の滝で、アルゼンチンとブラジルの国境に位置しています。この滝はイグアス川にあり、その名は現地のグアラニー語で「大いなる水」を意味します。
ナイアガラの滝(アメリカとカナダの国境)やビクトリアの滝(ジンバブエとザンビアの国境)と並び、「世界三大瀑布」の一つとして知られています。

イグアスの滝は幅が約2.7キロメートルもあり、275の異なる滝や急流が広がっています。滝の高さは平均で60メートルですが、一部の滝は最大82メートルに達します。

最も有名な場所は「悪魔の喉笛(Devil’s Throat)」と呼ばれる部分で、巨大なU字型の滝で、その激しい水流は圧倒的な迫力を持っています。

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また、滝の周辺は豊かな熱帯雨林に囲まれており、イグアス国立公園(アルゼンチン側)とイグアス国立公園(ブラジル側)がそれを保護しています。これらの公園はユネスコの世界遺産に登録されています。

観光客はアルゼンチン側、ブラジル側のどちらからも滝を観覧でき、アルゼンチン側の方が滝に近い遊歩道や観覧スポットが充実しています。一方、ブラジル側からは滝全体のパノラマビューが楽しめます。

周辺には多くの野生動物が生息しており、特に鳥類(トゥカンなど)や蝶が豊富です。観光客は熱帯雨林の道を歩きながら、滝だけでなく、豊かな生態系も楽しむことができます。

滝の周囲の熱帯雨林は、多種多様な動植物の生息地となっており、ユネスコの世界遺産にも登録されています。この地域では、約2,000種類の植物と400種以上の鳥類が確認されています。

ちなみに近くには野鳥園

ハナグマが普通に歩いている世界線です笑

旅のTips:ブラジル側とアルゼンチン側のそれぞれの行き方

イグアスの滝はブラジル側とアルゼンチン側の両方から観ることができ、それぞれ異なる魅力があります。

ブラジル側の特徴と行き方

ブラジル側からの眺めはパノラマビューが広がり、滝全体を一望できる点が最大の特徴です。

特に有名な「悪魔の喉笛」もブラジル側から見ると壮大なスケールを感じることができます。

ルートは比較的短いですが、その道中でも多くの展望点が設けられており、壮大な滝をさまざまな角度から楽しむことができます。また、ブラジル側には訪問者センターがあり、滝についての詳しい情報を得ることが可能です。(日本語ガイドさんもいます)

ブラジル側の行き方

  1. ブラジル国内からフォス・ド・イグアスまで飛行機で行く
    ブラジルの主要都市(例えば、サンパウロやリオデジャネイロ)からフォス・ド・イグアス(Foz do Iguaçu)へのフライトを利用します。所要時間はサンパウロやリオデジャネイロから約1時間半から2時間です。主な航空会社はGol、LATAM、Azulなどです。
  1. フォス・ド・イグアス市からイグアス国立公園(ブラジル側)まで移動
    フォス・ド・イグアスの空港や市街地からイグアス国立公園(Parque Nacional do Iguaçu)へは、車で約30分ほどかけて行きます。タクシーやシャトルバスが一般的で、フォス・ド・イグアスのバスターミナルからも公園行きのバスが定期的に運行しています。
  2. イグアス国立公園内
    ブラジル側では滝を全体的に眺めるパノラマビューが楽しめます。展望台や歩道が整備されており、滝の壮大さを感じられます。「デビルズ・スロート(悪魔の喉笛)」が見られるブラジル側の展望台まで歩いていけますし、ボートツアーなどのアクティビティも豊富です。
  3. ビザと入国
    アルゼンチンからブラジル側にアクセスする場合は国境を越えるための手続きが必要です(短期観光なら問題なく越境できますが、パスポートを携帯しておく必要があります)。
  4. アルゼンチン側からブラジル側へ日帰りする場合
    アルゼンチンのプエルト・イグアスからバスやタクシーでブラジル側の国境を越えて行くことも可能です。国境手続きは比較的簡単で、パスポートがあればそのまま日帰りで訪問できます。

ブラジル側からの訪問は、比較的時間を要しないため、短時間でイグアスの滝を全体的に見渡したいと考えている旅行者には特に適しています。

アルゼンチン側の特徴と行き方

アルゼンチン側からは遊歩道がかなり整備されていて歩きやすいです。アルゼンチン側からは、滝の上部や底部に近接して滝の迫力を体感できるのが特徴です。特に「悪魔の喉笛」の直上に立つ展望台では、滝のパワーと水しぶきを肌で感じることができ、非常に迫力のある体験ができます。

また、アルゼンチン側には長いハイキングルートが存在し、自然を満喫しながら滝を楽しむことができるため、じっくりと味わいたい人にはおすすめです。

アルゼンチン側の行き方

  1. ブエノスアイレスからプエルト・イグアスまで飛行機で行く
    アルゼンチンの首都ブエノスアイレスのエセイサ国際空港(Ezeiza International Airport)やホルヘ・ニューベリー空港(Aeroparque Jorge Newbery)からプエルト・イグアス(Puerto Iguazú)へ国内線のフライトが出ています。所要時間は約1時間45分です。主な航空会社: Aerolíneas Argentinas、LATAMなどです。
  1. プエルト・イグアスから滝まで
    プエルト・イグアスの町からイグアス国立公園(Parque Nacional Iguazú)までは車で約30分です。タクシー、シャトルバス、ツアーバスを利用することができます。
    また、プエルト・イグアスのバスターミナルから公園行きのバスも出ており、1日に複数便が運行しています。
  2. イグアス国立公園内
    アルゼンチン側のイグアス国立公園に入ると、様々な遊歩道を歩いて滝の各展望台へアクセスすることができます。トロッコなどにも乗れてアトラクション感があります。

    また、アルゼンチン側で特におすすめなのが滝の中へボートで入れるボートツアーです。
    ずぶ濡れになるので着替えやタオルはあった方が良く、また、序盤よりも終盤で楽しむ方が後が楽です(後は帰るだけなので)。

(ここに突っ込んでいきます…)

ぶっちゃけ感想:結局どっち側を見るのがオススメなのか

さて、ここまでブラジル側とアルゼンチン側から見れるイグアスの滝模様について紹介してきました。

では、どっちに行くべきか。

結論、どっちにも行け。

もうこれに尽きます。
可能な限り時間を作ってどちら側からも行きましょう。

しかし、もし、仮に時間が本当になくて、どちらか一方側からしか見ることができない場合、個人的にはアルゼンチン側から観ることをお勧めします。理由は単純で、満足度が高いからです。

ブラジル側は滝の全体を観れる良さはありますが、アルゼンチン側はやはり滝の近くまで行くことで感じる滝の壮大さ、自然の偉大さがあります。また、滝だけでなく、様々なハイキングコースが整備されているため、自然と動植物にも癒されながら散策することができ、やはり充実度、満足度はブラジル側と比べて高いと個人的には感じました。

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