背景知識:コモドドラゴンとは何者か
コモドドラゴン。
名前だけ聞くと、ゲームに出てくる幻のモンスターみたいですが、実在する地球最後のドラゴン。
インドネシアの小さな島々にしかいない、世界最大のトカゲです。
そして、これがもう、とんでもなくヤバい生き物なのです!
体長は2〜3メートル。体重は大人の人間と同じくらい。
走るスピードは意外と速くて、時速20km超え。
しかも、この生き物──
唾液が毒入り。傷つけた獲物は、出血させて、毒でじわじわ弱らせて、あとからじっくり食べる。
過去には、観光客や村人が噛まれて命を落とした例もあります。(なので、観察にはレンジャーの同行が義務になっています)
コモド島って、どこにある?どうやって行く?
コモドドラゴンがいるコモド島は、インドネシアの東側──フローレス諸島に属する、ちょっと遠くて、ちょっと秘境っぽい島です。
世界地図で見れば一応「東南アジア」ですが、気分的にはもう「地球の端っこにいる生き物に会いに行く」くらいの覚悟が要ります。でも、ご安心ください。意外とちゃんと行けます。
しかも、バリからでもジャカルタからでも、どちらからも。
① バリ島ルート(王道コース)
まずは日本から、インドネシアのリゾート玄関口「バリ島(デンパサール空港)」へ。
東京から直行便でおよそ7〜8時間。
その後、国内線で1時間半ほど飛んで、フローレス島の港町「ラブアンバジョ(Labuan Bajo)」へ向かいます。
この町がコモドドラゴン探訪のベースキャンプになります。
② ジャカルタルート(首都から直行もアリ)
一方で、インドネシアの首都・ジャカルタ(スカルノ・ハッタ空港)から直接ラブアンバジョに飛ぶことも可能です。
こちらも国内線で約2.5時間ほど。
ジャカルタ経由のメリットは、日本からの航空券が安いケースが多いことと、
「バリは行ったことあるから、ちょっと違うルートで行きたい」「ジャカルタにも用事がある」という方にはぴったりです。
最後は、ボートでコモド島へ
ラブアンバジョの港から、コモド島またはリンチャ島へボートで向かいます。
スピードボートなら1〜1.5時間、ローカル船だと2〜3時間。
ちなみにコモドドラゴンは、コモド島だけでなくリンチャ島にも生息しているので、ツアーによっては両方をめぐるプランもあります。
風を受けながら、透き通った海を進むその時間もまた、ちょっとした“冒険感”があります。
コモド島には、ツアーでしか行けません(でも必ずドラゴンに会えます!)
コモドドラゴンは、野生で暮らしている大型肉食爬虫類です。
コモド島やリンチャ島への立ち入りは、レンジャー同行のツアー参加が必須となります。
個人で勝手に島に上陸することはできません。
ツアーは現地で沢山用意されており、宿泊先のホテルから予約するなどが可能です。
料金は予約先のディスカウントなどがありますが、おおよそ1万円弱(日帰りツアー)で参加できます。
「コモド島だけ」のツアーは少なく、多くがパダール島+コモド島+海遊びの3点セットになっており、大体の場合、ピンクビーチやシュノーケリングをしてマンタを見るコンテンツとセットになっています。
さすがバリ島にも近いだけあり、ビーチは非常に綺麗でした(この日は少し曇ってたけど・・)

ぶっちゃけ感想:ドラゴン、案外ちょろいな
「人間を襲うこともある」と聞いていたコモドドラゴンとの対面、期待していたほどのスリル感はあまりありませんでした。
もちろん、野生動物なので油断は禁物ですが、現地ではレンジャーがしっかり管理しており、ドラゴンたちもわりとのんびりモード。「あっ、昼寝中か…」という個体にも多く出会いました。


ただ、その“のどかさ”を物足りないと感じるか、むしろリアルだと思うかは、人それぞれかもしれません。
レンジャーの方はパフォーマンスとして、鹿をドラゴンに食べさせていて、これはなかなかインパクトがありました。


また、コモド島の魅力はドラゴンだけではありません。
島内には鹿や野鳥、小型のリザードたちも自由に歩き回っており、まさに自然のまっただ中にいる実感がありました。

人間の手がほとんど入っていない土地で、さまざまな命が静かに共存している──
その光景には、派手さとはまた違う種類の感動があります。
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