背景知識:言わずと知れた南米のアマゾン
言わずと知れた南米のアマゾン。「そして我々はアマゾンの奥地と向かった・・」等とも表現されるように、よく知られてはいるものの、あまりにも私たち日本人からすれば遠い世界でもあります。
今回はブラジルのアマゾンツアーに参加してきたので、参加方法やオススメのツアーの選び方、オススメの旅行会社までをお伝えしたいと思います。
そもそもアマゾンとは?
アマゾンは地球上で最も広大な熱帯雨林で、その面積は約550万平方キロメートルに及びます。
この雨林は南米の9カ国にまたがり、その中でもブラジルが最も大きな部分を占めています。
アマゾン川とその千を超える支流は、地球の淡水の約15%を供給しており、広大な水系を形成しています。この水豊かな自然が、緑豊かな森を育て、森がまた土地を潤して川を育んでいるのです。

アマゾンのツアーはこうした自然の偉大さや、野生動物の多様性を直接体験できる貴重な機会です。
ジャングルを散策しながら、色とりどりの鳥類や、独特な生態系を持つ昆虫、そして希少動物を目にすることもあります。
また近年では、大規模な農業や鉱山開発が進み、先住民族の生活様式の変化や環境への影響も問題視されてきています。こうした課題についても身をもって学ぶことができるので、ぜひブラジルを訪れた際にはアマゾンのツアーを体験してみてください。
旅のTips:オススメのアマゾンツアーと参加方法
アマゾンにはその玄関口となるマナウス(アマゾナス州)という都市から向かいます。
サンパウロから飛行機でおよそ4時間ほどかかります。
Tips1: ツアーは現地で予約すべし
ツアーの参加方法ですが、「ブラジルアマゾンツアー」と検索すれば沢山の旅行代理店がアマゾンツアーを紹介しています。現地に行く前に事前予約ができて良いのですが、英語がある程度できるのであれば、ウェブ予約ではなく現地の旅行代理店に行って直接ツアーを申し込むことをオススメします。
理由は2つあり、まず1つ目の理由が料金が圧倒的に安いからです。例えば、某代理店ではジャングルロッジに宿泊する2泊3日のツアーが57,000円となっていますが、現地の代理店では33,000円程で参加できます。ツアーの内容が異なる場合もあるので単純に比較はできませんが、それでも現地予約では同じようなツアーでもウェブ予約よりも3-4割ほど安く申し込みできます。
2つ目の理由は旅行プランに柔軟性が持たせられるからです。ブラジルは日本から25時間以上かかります。気候の変化もあり、途中で体調を崩してしまう可能性も大いに考えられます。ウェブ予約だと2日前まではキャンセル無料ですが、それ以降はキャンセル料が発生してしまうため、アマゾンの入り口であるマナウスに到着した後に体調を崩してしまった場合には予定を変更することが難しくなります。
現地予約であれば、現地入りしてからの体調によって、ツアー日数を変更したりすることも可能なので柔軟にプランを組むことができます。
Tips2: ツアー日数のオススメは2泊3日
次にツアーの日数ですが、日帰り、1泊2日、2泊3日、3泊以上など様々なプランがあります。
結論としては、2泊3日が一番オススメで、最低でも1泊2日のツアーに参加するのが良いと思います。
3泊以上は時間的に余裕がある人が対象かと思いますが、アマゾンを十分に堪能するのは2泊3日のツアーが1番良いと思います。
以下に、それぞれの特徴を書いてみました。
日帰りツアー
ツアー内容:ピンクイルカとの遊泳、Meeting of Watersや先住民との交流
メリット:時間がない人向けで、とりあえずのアマゾンの雰囲気を味わえる。
デメリット:肝心のアマゾンの奥地まで行かないため物足りない。ピンクイルカとの遊泳も決まったエリアのみでの遊泳で、先住民との交流も観光化されていて、アマゾンの大自然を感じるには物足りない。

1泊2日ツアー
ツアー内容:Meeting of Waters、先住民との交流、ドルフィンウォッチング、野生ワニウォッチング、朝日鑑賞、ジャングルトレッキング、アマゾン奥地のジャングルロッジで宿泊、ピラニア釣り、アリゲーター捕獲等(アクティビティはその時々で決まります)
メリット:アマゾンを満喫できる。アクティビティが充実しており満足度は高い。
デメリット:アマゾン奥地へ向かうため移動に時間がかかる。実質1日分は移動時間となるため、やや物足りない感がある。
2泊3日ツアー
ツアー内容:1泊2日ツアーとほぼ同じ内容だが、ジャングルトレッキングやフリータイムの時間が多くなる。
メリット:アマゾンを最大限満喫できる。
デメリット:フリータイムが多くなるため、人によっては時間を持て余す可能性もある。
Tips3: オススメの現地旅行代理店
現地の代理店でのツアー申し込みをオススメしましたが、どこの代理店に行けば良いか、オススメの代理店を紹介したいと思います。
・代理店名:Amazon Gero Tours
・場所:Próximo ao Teatro Amazonas, R. Tapajós, 27 – Centro, Manaus – AM, 69010-150 ブラジル
代理店の所在地はマナウスの中心部であるAmazon Theatreから徒歩2分くらいの場所にあります。

ここは旅行系Youtuberであるシゲさんという方が実際に利用された代理店で、2泊3日ツアーの内容も詳細にYoutubeにアップされているのでぜひ見てみてください。
私もこちらの代理店を訪れましたが、シゲさんの動画のクオリティが高く、プロモーションビデオとして使っているそうです(笑)。オーナーさんもめちゃくちゃ人が良さそうな人で、代理店としての評判も高いのでオススメです。
*ウェブ予約よりも現地での予約をオススメしましたが、ウェブ予約では日本語対応可能なツアーなどもあるため、お金に余裕があり、かつ現地でのツアー申し込みに不安がある方はウェブ予約でも全然良いかと思います!
ぶっちゃけ感想:もっと長くいたかった…
実は、この記事には私の最近の旅行での教訓が詰まっています。
今回、ウェブで1泊2日のツアーを33,000円で予約しましたが、現地で申し込めば26,000円だったのです。さらに、マナウスに着いた後に体調を崩してしまったのですが、既にツアー前日だったためキャンセル料は全額がかかってしまう状況でした。
当日の朝には少し体調が回復しましたが、アマゾンの奥地での宿泊は無理だろうと判断し、代わりに病院へ行き、翌日は日帰りツアーに参加することにしました。既に支払っていた1泊2日の料金で参加した日帰りツアーは、少し物足りなさを感じましたが、それでも様々な体験は楽しめました。
ちなみにブラジルの公立病院は外国人も受信料
特に、アマゾン川の白い水とネグロ川の黒い水が合流する「Meeting of Waters」、イルカとの遊泳、先住民との交流は素晴らしい思い出となりました。

もし事前にもう少し情報があれば、もっと充実した旅ができたかもしれません。
これからアマゾンツアーに参加を考えている方には、私の経験が少しでも参考になればと思い、今回の記事を書きました。
これから行かれる方は、体調に気をつけて、ぜひアマゾンで素敵な思い出を作ってくださいね。

*ちなみにブラジルの公立病院は外国人も受診料が無料なのですが、前日から並んだりととにかく診察まで時間がかかり、また医療の質も高くないので私立病院に行くことを強くオススメします。特に、海外保険が適用されるのであれば、救急外来などに行くことですぐに診てもらえます。診察費用は高額になるため一時的に立て替える必要がありますがとにかく時間は節約できます。
あとがき:アマゾンとサステナビリティ
アマゾンの自然は、継続的な開発圧力に直面しています。この地域では、大規模農業や鉱山開発が進行中で、先住民族の伝統的な生活様式にも変化が見られます。ブラジル政府は、アマゾンを「法定アマゾン」として指定し、開発と自然保護のバランスを取る政策を進めています。アマゾンの森林は、地球の気候変動を抑制し、豊かな生物多様性を守る重要な役割を果たしています。また、国際的な二酸化炭素排出権取引市場では、この地域の価値が経済的利益につながっています。
一方、ルーラ大統領が2023年に再任されて以降、政策の方向性は変わりつつあります。新政権は環境保護を重視し、アマゾンの保護と先住民の権利強化に向けた措置を強化しています。違法伐採の削減や、持続可能な開発の推進が期待されており、アマゾンの未来には希望が持たれています。このように、アマゾン地域の現状と将来は、地球規模での環境問題と直結しているため、国内外からの注目が集まっています。
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